ステーブルコイン供給が300億ドル増加 関税リスクの中で仮想通貨投資家は様子見姿勢
米トランプ政権の関税政策への懸念が広がる中、ステーブルコインの供給量が過去最高を記録して300億ドル以上増加したにもかかわらず、仮想通貨投資家は依然として慎重な姿勢を崩していない。
仮想通貨インテリジェンスプラットフォームのIntoTheBlockによる新たなレポートによれば、2025年第1四半期におけるステーブルコインの総供給量は300億ドル以上増加した一方で、仮想通貨市場全体の時価総額は19%減少した。
「マクロ経済の見通しが『黄金時代』への楽観から、関税による悲観モードへと急転したことで、仮想通貨と株式との相関性は上昇した」と、コインテレグラフに共有された四半期レポートでは指摘されている。
Source: ITB Capital Markets
IntoTheBlockのシニアリサーチアナリストであるフアン・ペリセール氏は、ステーブルコイン供給の増加は「市場の安定やより良いエントリーポイントを待つ姿勢を反映したもので、投資家がヘッジ目的でステーブルコインを保持している可能性が高い」と述べている。
業界関係者の間では、2025年中にステーブルコインの供給量が1兆ドルを超えるとの 予測も出ており 、仮想通貨市場における重要な起爆剤になるとの見方がある。
「私たちは現在、ステーブルコインの採用が急速に進んでいる状況にあり、今年中にも劇的に拡大する可能性がある」と、コインファンドのデビッド・パクマン氏は3月27日にXで放送されたコインテレグラフのライブ番組 「Chainreaction」 で語った。「ステーブルコインの総供給量は、現在の2250億ドルから今年中に1兆ドルに達する可能性がある」。
ステーブルコインの供給量は、3月15日に2190億ドルの過去最高を突破した。アナリストの間では、この供給増加は強気相場の継続を示唆する兆候と見なされている。
イーサリアム上でステーブルコインの取引が活発化
今年第1四半期、イーサリアムのメインネット上では、ステーブルコインによる取引総額が3兆ドルを超えた。
さらに、イーサリアムメインネット上でステーブルコインを使用したユニークアドレス数は、3月に初めて20万件を突破し、過去最高を記録した。
Stablecoin daily active addresses on Ethereum mainnet. Source: IntoTheBlock
こうしたブロックチェーン活動の活発化にもかかわらず、イーサリアム(ETH)の価格は2025年第1四半期に45%下落した。
ETH/USD, 1-year chart. Source: Cointelegraph Markets Pro data shows.
この下落は、マクロ経済の不安に加え、ソラナのような競合チェーンの台頭やレイヤー2の成長といったイーサリアム固有の要因に起因していると考えられている。
ペリセール氏は、「一部のアナリストは、レイヤー2の普及がメインチェーン上の活動を奪い、ETHの価値を希薄化させると主張しているが、それは見当違いだ。レイヤー2はセキュリティ面でイーサリアムに依存しており、手数料も支払っているため、イーサリアムのエコシステムに貢献している」と述べている。
また同氏は、ETHの下落は市場のセンチメントや、イーサリアムがそのエコシステム全体から価値を取り込めるかどうかへの不確実性によるものだと付け加えた。
とはいえ、関税をめぐる投資家の懸念にも、好転の兆しが見えるとの声もある。 ナンセンのアナリスト は、関税交渉の進展に伴い、2025年6月までに仮想通貨市場が底を打つ可能性は70%に達すると予測している。
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