SECとエルサルバドル、仮想通貨規制の越境協力を検討
両国が越境型の規制サンドボックス構築に向け前進
SEC (米証券取引委員会)の暗号タスクフォースと、CNAD(エルサルバドル国家デジタル資産委員会)は、仮想通貨規制に関する国境を越えた協力体制の構築を目指し協議を行った。
両国は共同で規制サンドボックスを設け、実証実験を通じた新たな規制モデルの検証を進める計画だ。CNADのフアン・カルロス・レイエス(Juan Carlos Reyes)委員長とSECの仮想通貨部門が協議を行い、国際的な規制環境における柔軟性と連携の重要性が確認された。
サンドボックスで検証される2つの実証実験
CNADが提案したサンドボックス構想には、2つの越境型パイロットプログラムが含まれている。
1つは、エルサルバドルの不動産をトークン化し、米国のライセンスを持つブローカーが取り扱うモデルで、もう1つは、現地企業がトークンを使って最大1万ドルの資金調達を行う実験だ。
これらは、投資家保護と規制の透明性を確保しつつ、トークン化の実用性やリスク管理の在り方を評価することを目的としている。特に不動産トークン化の取り組みは、仮想通貨を用いた「RWA (Real World Asset:現実世界の資産)」の活用事例として注目されており、今後の実用化に向けた重要な検証と位置づけられる。SECにとっても、他国との協力を通じて新たな技術環境に対応するための実地検証の機会と位置づけられている。
国際規制モデルとしての可能性
今回の取り組みは、SECにとって規制手法の多様化を進める一環となる。CNADは国内で複数の仮想通貨関連プロジェクトを推進しており、今回の越境協力は、そうした国内施策に対する国際的な信頼性の向上にもつながる。
両国は、パイロットプログラムの成果を踏まえて規制枠組みの共同整備を進める方針を示している。今後の展開次第では、このモデルが他国にも波及する可能性もあり、仮想通貨をめぐる国際協調の先例として注目されている。
グローバルなデジタル市場において、国境を越えた規制協力は不可欠な課題となっており、本取り組みがその足がかりとなるかが問われている。SECとCNADの連携の行方に注目が集まっている。
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