アナリストによれば、ビットコイン(BTC)は今後10日以内に7万ドルまで下落する可能性がある。米トランプ政権の関税政策による市場への影響が、投資家のリスク資産に対する心理を悪化させている。

「7万ドルが現実的な下値」との指摘

エコノミストのティモシー・ピーターソン氏は、 最新のX投稿 において「ビットコインが2021年の最高値まで戻る可能性がある」と警告を発した。

同氏が添付したチャートは、ビットコインの過去の弱気相場と、長期的な価格ボトムを測定するための指標である「最低価格フォワード(LPF)」を比較したものだ。

「このチャートは予測ではないが、ビットコインの今後の値動きに対するデータに基づいた見通しを示している」とピーターソン氏は述べた。

「ビットコインが75パーセンタイルの弱気相場レンジに沿って推移し続ける場合、7万ドルが実質的な下値になると考えられる」
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Bitcoin bear market comparison with LPF data. Source: Timothy Peterson/X

ピーターソン氏は、現在のLPFデータとも整合していると指摘。先月のデータでは、ビットコインが2021年の高値(6万9000ドル前後)を95%の確率で下支えとして維持すると 示されていた 。

なお、LPFは2020年中盤に「1万ドルが下値」とする 予測を示し 、その後ビットコインは2020年9月以降一度もその水準を割り込んでいない。

同氏が公表した4月の確率分布チャートでは、ビットコインの月間成績予測が短期間で大きく変化した様子が見て取れる。

「ビットコインの4月のプラスになる確率は75%から、わずか2日でマイナスになる確率で75%に転落した」と 述べている 。

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April BTC price expectations. Source: Timothy Peterson/X

 

「現在の値動きは底値でよく見られる現象」

ピーターソン氏の弱気シナリオは、今週注目された唯一の警戒サインではない。

オンチェーン分析企業グラスノードも、仮想通貨市場のさらなる下落に備えるトレーダーの動きを報告している。

「プットオプションがコールオプションに対してプレミアムで取引されており、下落に備えた保険需要が高まっている。特に短期満期でこの傾向が顕著で、これは2023年半ばにBTCが2万ドル台だった頃以来のレベル」と、グラスノードは 4月4日のX投稿 で述べた。

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Bitcoin options delta skew. Source: Glassnode/X

ただし、グラスノードは「価格の崩壊」までは見られていないとし、株式市場と異なる動きを示していることを指摘している。

「最近の関税報道によって株式市場が大きく崩れたのとは対照的に、ビットコインは踏みとどまっている。この“価格は崩れないのにパニックだけ高まっている”というギャップが、現在のオプション市場の状況を特異なものにしている」と分析した。

「このような歪みは、市場のポジションが一方向に傾き、恐怖が極端に高まったときによく見られる。要するに、恐怖は強まっているが価格は維持されている──こういう局面こそ、底打ちの典型である」

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。