ビットコイン(BTC)は2025年末までに25万ドル超に到達する可能性がある──そう語るのは、ビットメックス共同創業者であり、マエルストロムの最高投資責任者を務めるアーサー・ヘイズ氏だ。

ヘイズ氏によれば、法定通貨の供給量が今後さらに拡大するという市場の期待が、ビットコインの価格上昇を後押しする主因になると見られている。

QTからQEへの転換が追い風に

ヘイズ氏によれば、米連邦準備制度(FRB)が量的引き締め(QT)から量的緩和(QE)へと政策を転換すれば、金利が低下し、景気刺激策として市中に資金が流入する。その結果、ビットコイン価格にも強い上昇圧力がかかると見られている。

「ビットコインは、将来的な法定通貨の供給量に対する市場の期待だけで取引されている」とヘイズ氏は 4月1日に公開したブログ投稿 で述べた。

「もし、FRBが財務省証券のQTからQEへ本格的に転換するという私の分析が正しければ、ビットコインは3月に7万6500ドルでローカルボトムを付け、そこから年末に向けて25万ドルへの上昇局面に入ることになる」

FRBは4月1日より、財務省証券の償還上限額を月額250億ドルから50億ドルへと引き下げた。一方で、住宅ローン担保証券(MBS)の償還は月額350億ドルで据え置かれている。

パウエル議長の発言 によると、FRBはMBSの償還分を再投資せずにそのまま減らす可能性があり、一方で元本超過分については米国債に再投資する可能性がある。

「数式的にはFRBのバランスシートは横ばいだが、これは事実上の財務省QEだ。正式に発表された瞬間、ビットコインは猛烈に上昇する」とヘイズ氏は指摘した。

「FRBは市場にドルを洪水のように注ぐ」

ヘイズ氏は2025年の価格レンジである9万ドル〜7万6500ドルの水準で積極的にビットコインおよび「シットコイン」を購入していると述べ、同氏の市場への強気な姿勢をあらためて示した。

「BBC(ベッセント財務長官)がパウエル議長を黙らせた今、FRBは市場にドルを洪水のように流し込むことになる」とし、「それにより、習近平は人民元防衛のための金融引き締めを停止し、結果として人民元の総量が増えることになる」と記している。

こうした強気な見通しとは対照的に、市場全体はより控えめな価格予測を維持している。分散型予測市場ポリマーケットによれば、ビットコインが2025年末までに25万ドルに到達すると予想する参加者はわずか9%であり、60%は11万ドルへの到達を見込んでいる。

アーサー・ヘイズ氏、年内にビットコイン25万ドル到達を予測 ── 米FRBの量的緩和転換がカギに image 0

Source: Polymarket

さらに、4月2日に予定されているトランプ大統領による関税発表を前に、世界的な貿易摩擦への懸念がビットコインおよびリスク資産全体に圧力をかけている状況だ。

ネクソのステラ・ズラタレバ氏はコインテレグラフに対し、「長期的なポジショニングには変化はないが、短期的な勢いはマクロ経済のニュースに左右されやすい」と指摘する。