リップル、一週間比で7%下落|Chipper Cash提携も市場は低迷
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リップル(XRP)の価格は28日、過去一週間比で7%下落し、本稿執筆時点で2.26ドル付近で 推移している 。
リップル社とChipper Cash提携発表も市場は冷淡な反応
注目すべきは、リップル社が発表した最新の提携と同日に市場で見られた値動きだ。
同社は、アフリカ拠点の決済サービスプロバイダーChipper Cashとのパートナーシップを発表。
Ripple Paymentsを活用したアフリカ向け国境を越えた送金の拡大を目指すと明らかにした。
しかし、マーケットはこのポジティブなニュースを織り込むことができず、XRPの価格は依然として軟調な推移を見せている。
リップル社とChipper Cash提携の詳細
リップル社の公式発表によると、Chipper Cashとの連携はアフリカへの国際送金を迅速化し、コストを削減するとともに、24時間365日の対応を実現することを目的としている。
Ripple PaymentsはXRPを基盤としたデジタル資産ソリューションで、従来の金融インフラに比べてトランザクションコストと処理時間を大幅に削減する。
この提携により、Chipper CashのプラットフォームにRippleの技術が統合され、ユーザーにとって低コストかつ迅速な送金体験が提供されると期待されている。
この動きは、リップル社が米国証券取引委員会(SEC)との訴訟で規制上の逆風を乗り越えた後の戦略的展開の一環として位置づけられる。
3月初旬には、ドバイ金融サービス機構(DFSA)から暗号資産(仮想通貨)決済サービスを提供するためのライセンスを取得し、国際市場への進出を加速させている。
また、SECが同社に対する訴訟の控訴を取り下げ、リップル側も相互控訴を放棄したことで、法的リスクが後退し、事業拡大に注力する環境が整ったと言える。
ソラナ動向とマクロ要因が及ぼす間接的影響
3月27日時点で、ソラナ(SOL)は依然として高速かつ低コストのトランザクションを武器にDeFiや ミームコイン 市場で強い存在感を示し、XRPとは対照的に開発者活動やオンチェーンデータで堅調な成長を見せている。
ソラナの時価総額は依然として イーサリアム(ETH) には及ばないものの、取引量や新規アドレス数の増加が続き、投資家の関心を集めている。
一方で、マクロ環境においては、米連邦準備制度(FRB)が2025年に予定する2回の利下げ見通しや、トランプ政権下での貿易政策の不確実性がリスク資産全体に影響を与えている。
仮想通貨市場では、こうした要因が ソラナ のような成長志向の資産に資金をシフトさせる一方で、XRPのような送金特化型トークンへの短期的な需要を抑制している可能性がある。
【3月28日最新】リップル(XRP)の価格分析

まず週足チャートに目を向けると、2023年8月にゴールデンクロスが発生し、 リップル(XRP) 価格の中長期的な上昇基調が確認された。
このシグナルが2024年11月以降の価格上昇を支え、 ビットコイン の強気相場と相まって、11月から12月にかけて約5.5倍の急騰へと繋がった。
しかし、2025年3月27日時点では、100週移動平均線からの乖離が顕著に拡大している。
現在の2.58ドル水準は過熱感を伴っており、持続不可能な領域に達している可能性が高い。
この状況から、1.78ドルから2ドル付近への調整局面が近づいている兆候が窺える。
次に日足チャートに移ると、2024年2月下旬にデッドクロスが発生した際には一時的な軟調さが見られたが、3月に入って1.90ドル付近で2度の強い買い支えが確認され、その後の反発を果たした。
この1.90ドルのサポートラインは依然として機能しており、短期的な下落局面での鍵を握る。
ただし、1.90ドルを日足で下抜けるシナリオが現実化すれば、短期的な下落圧力が増し、1.78ドル付近までの調整リスクが高まる。
一方、直近の値動きでは2.58ドルの高値をつけた後に下降に転じている。
この2.58ドルが今後の重要なレジスタンスラインとなる。
もし日足の実体で明確に上抜ける展開となれば、買い圧力が再び強まり、3ドル台への到達が現実的なターゲットとなる。
リップル(XRP)相場の展望(要点)
- 100週移動平均線からの乖離拡大が続き、過熱感による調整リスクをはらむ。持続不可能な水準に達している可能性が高い。
- 1.90ドル水準のサポートを維持できれば下落リスクは限定的だが、日足実体で下抜けると1.78ドル付近までの調整が視野に。
- 日足実体で2.58ドルの高値を上抜ければ、3ドル台への上昇圧力が強まる可能性。
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