ビットコイン、第2四半期中に過去最高値を更新か=仮想通貨アナリストが予測
仮想通貨アナリストによれば、米国のマクロ経済が不安定な状況にあるにもかかわらず、ビットコイン(BTC)は早ければ第2四半期中に過去最高値である10万9000ドルを上回る可能性がある。
リアル・ビジョンのチーフ仮想通貨アナリスト、ジェイミー・クーツ氏はコインテレグラフに対し、「市場はビットコインがどれほど早く上昇するかを過小評価しているかもしれない」と語り、「新たな最高値に達するのは第2四半期が終わる前になる可能性がある」と述べた。
この見通しは、トランプ米大統領の関税政策や景気後退リスクに関する明確な見通しが出ていない状況でも成立するという。
下落要因として関税と金利不安を指摘
ビットコインは2月2日に10万ドルを割り込んだが、多くの市場参加者はこの下落をトランプ政権による新たな関税措置と、米国の金利政策の不透明さに起因すると見ている。
しかしクーツ氏は、金融環境の緩和、米ドルの下落、2025年初頭から続く中国人民銀行による流動性供給の強化を根拠に、ビットコインの反発を予想している。
「今月は金融環境が劇的に緩和しており、米ドルは2015年以降で3番目に大きな3日間の下落を記録し、金利や米国債のボラティリティも大幅に低下している」と同氏は指摘した。
「流動性はあらゆる資産クラスへの投資において中心的な要素だ」とも付け加えている。
Bitcoin is down 3.16% over the past 30 days. Source: CoinMarketCap
コインマーケットキャップのデータ によれば、記事執筆時点でビットコインは8万5880ドルで取引されており、過去1か月で3.16%下落している。
クーツ氏は 3月7日のX投稿 で、米ドル指数(DXY)の動きを過去のデータと照らし合わせると、「ビットコインに強気にならない理由がない」と述べた。
同氏によれば、DXYの歴史的パターンを基にした90日間のビットコイン価格予測は、6月1日時点で最悪ケースが10万2000ドル、最高で12万3000ドルになるという。
このベストシナリオでの予測値は、1月20日に記録した現在の史上最高値10万9000ドルを13%上回る水準となる。
リセッションはビットコインに追い風か
一方、ブラックロックのデジタル資産部門責任者であるロビー・ミッチニック氏は、「景気後退(リセッション)が起きた場合、ビットコインにとっては大きな追い風になる」と語った。
「リセッションになるかどうかは分からないが、起きればビットコインにとって非常に好材料だ」と、同氏は3月19日にヤフーファイナンスのインタビューで 述べている 。
その一方で、オンチェーン分析企業クリプトクオントによると、現在のビットコイン市場は2023年1月以降で「最も強気度が低い」状態にあるという。
クリプトクオントの「強気スコア」は20まで低下しており、これは2023年1月以来の最低値で、現在の市場が強気に転じる可能性は低いことを示している。
過去の傾向から、このスコアが40未満で長期間推移する場合、ビットコイン市場は引き続き弱気局面にとどまる可能性があるとされている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
こちらもいかがですか?
マスク氏は、米国政府はドージコインを使用する予定はないと述べている
ETHの供給量は約122,373,866で、EIP1559は約4,575,183をバーンしました。
日経:金融庁、暗号資産を金融商品として正式に分類することを提案予定
視点:「関税の日」が到来、リスク資産は短期的に反発する可能性
暗号資産価格
もっと見る








