米・証券取引委員会、ロビンフッド（Robinhood）訴訟を無策のまま調査終了

SEC米証券取引委員会はロビンフッド訴訟を無策のまま調査終了

SEC （米国証券取引委員会）は、ロビンフッドに対する調査を終了し、同取引所に対して法的措置を取らないことを選択した。

業界にとって大きな展開としてSECは2025年2月21日（金曜日）、仮想通貨取引プラットフォームの ロビンフッド （Robinhood）に対する調査を正式に終了。ロビンフッド・マーケッツは、SEC執行部から書簡で通知があったと24日（月曜日）発表し、これを 公表 した。

この書簡は、2024年5月にロビンフッド仮想通貨に対して発行されたウェルズ通知に続くもので、ロビンフッドのダン・ギャラガー（Dan Gallagher）CLO（最高法務責任者）は、公式発表で次のように 述べ た。

私たちは、この調査を措置なしに終了するというスタッフの決定を称賛します。この調査は決して開始されるべきではありませんでした。ロビンフッド・クリプトは常に連邦証券法を尊重しており、今後も常に尊重し、証券取引を許可したことは一度もありません。SECに説明したように、ロビンフッド・クリプトに対する訴訟はどれも失敗していたでしょう。私たちはこの調査が正式に終了したことに感謝しており、SECで法の支配と公平性への取り組みが復活したことを嬉しく思います。

取引所がSECとの協力を提案

ロビンフッドは、ドナルド・トランプ（Donald Trump）新政権下でSECと協力し、デジタル資産のためのより透明でカスタマイズされた規制環境を推進するというビジョンに沿って明確な道筋を確立することを楽しみにしていると述べている。

同取引所は、SECのゲイリー・ゲンスラー（Gary Gensler ）前委員長の下で主張されていた主張に対して継続的に異議を唱えてきた。SEC は、取引される暗号資産のほとんどが連邦証券法の対象であるとしている。また、前委員長の在任中、同取引所は慎重な道を選び、特定の仮想通貨提供を一切避けてきた。同取引所の慎重な選択は、証券規制への完全な準拠を確保し、執行措置の可能性を回避することを目的としていた。

仮想通貨企業からは、ゲイリー氏の下、SECの執行措置はしばしばランダムかつ予測不可能で、明確な運用ルールが欠けているように感じられたという声も聞こえている。同取引所は、前委員長の、「執行による規制」ではなく、米国SECは「規制による規制」に目を向け、市場参加者にデジタル資産の明確さと適切な規制枠組みを提供すべきだと付け加えた。

より緩やかな規制環境下でのロビンフッドの潜在的な成長に対する投資家の期待は、株式市場の反応から明らかだ。