ゴールドマンサックス、イーサリアムETFの保有を2000%増加 — ビットコインETFも15億ドル超に拡大
米投資銀行ゴールドマンサックスは、2024年第4四半期に現物イーサリアム上場投資信託(ETF)の保有を2000%増加させるとともに、ビットコインETFの保有額を15億ドル超まで引き上げた。
ゴールドマンサックスが米証券取引委員会(SEC)に 提出した文書 によると、同社はイーサリアムETFへの投資を2200万ドルから4億7600万ドルに引き上げた。内訳は、ブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラスト(ETHA)と、フィデリティのフィデリティ・イーサリアム・ファンド(FETH)にほぼ均等に配分され、さらにグレイスケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)に630万ドル投資している。
一方、ビットコインETFの保有額も114%増加し、15億2000万ドルに達した。内訳として、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)に約12億8000万ドルを投資し、第3四半期比で177%増加した。さらに、フィデリティのワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)には2億8800万ドルを投じている。
また、ゴールドマンサックスは*グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の保有も360万ドル分維持している。
コインゲッコーのデータ によると、BTCとETHは2024年第4四半期の始まりから終わりにかけて、それぞれ41%と26.3%の上昇を記録しており、これが同社の仮想通貨ETFへの投資拡大を後押しした。
一方で、ビットワイズやウィズダムツリーのビットコインETF、およびインベスコ・ギャラクシー、ARK・21シェアーズのETFの保有を解消したようだ。
ゴールドマンサックスは2024年第2四半期に4億1800万ドル相当のビットコインETFを初めて取得し、スポット仮想通貨ETF市場に参入していたが、今回の買い増しはその戦略をさらに強化する動きとなっている。
ゴールドマンサックスの今回の購入は、仮想通貨ETF市場への機関投資家の関心の高まりを示している。特に、規制環境の改善が進む中で、ウォール街の大手金融機関による仮想通貨市場への参入が加速している。
また、ゴールドマンサックスは、パートナー向けにブロックチェーンを活用した金融商品取引プラットフォームの立ち上げを検討していると、ブルームバーグが 2024年11月に報じている 。
しかし、ゴールドマンサックスは2020年以来、ビットコインや仮想通貨業界に対して批判的な立場を取っていた。同社は「仮想通貨は資産クラスではなく、顧客にとって適切な投資ではない」と 主張してきた 。
同様の意見は、2023年4月にゴールドマン・プライベート・ウェルス・マネジメントの最高投資責任者(CIO)シャーミン・モサバー・ラーマニ氏によっても表明されている。ゴールドマンがビットコインETFを初めて取得した頃、ラーマニ氏は「仮想通貨は投資資産クラスではないと考えている。我々は仮想通貨を信じていない」と述べていた。彼女はまた、仮想通貨市場の熱狂を「17世紀のチューリップ・バブルに例えるべきものだ」と指摘し、「我々は仮想通貨の信者ではない」と語っていた。
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