データ：30%以上のイーサリアムバリデーターがブロックガスリミットの引き上げを支持

Ethereum財団の研究者であるToni Wahrstätterによってまとめられたデータによると、30%以上のEthereumバリデーターがブロックガスリミットの引き上げを支持していることが示されています。これは、ネットワークのトランザクション処理能力を決定する重要なパラメーターです。現在、Ethereumのガスリミットは3000万であり、バリデーターの3分の1がEthereumブロックガスリミットを3000万から4000万ガスに引き上げるべきだと提案しています。ブロックを提案および検証するバリデーターは、ハードフォークを必要とせずにガスリミットの引き上げを支持するためにノード設定を変更することができます。50%以上のバリデーターが同意すると、ブロックガスリミットは自動的に次の合意されたレベルに調整され、4000万ガスを目指します。昨年、Ethereumの共同創設者であるVitalik Buterinも33%の引き上げを提案しました。容量の増加の必要性を認識し、昨年「Pump the Gas」と呼ばれるイニシアチブがガスキャップの引き上げを提唱しました。このイニシアチブは、Ethereum開発者のEric Connorと元MakerDAOスマートコントラクト責任者のMariano Contiによって主導され、Ethereumコミュニティ内でガスリミットとそのスケーラビリティ向上の役割についての理解を普及させることを目的としていました。ガスリミットの引き上げのタイムラインはまだ不明ですが、昨年のDencunアップグレードでプロトダンクシャーディング（ブロブ）が実装された後、ガスキャップを引き上げる緊急性が低下しました。ブロブは新しいデータストレージと管理方法を提供し、特にLayer-2ロールアップに有用なスケーラビリティの問題をいくらか緩和しましたが、Ethereum上の分散型アプリケーションからの需要が時間とともに増加すれば、ガスキャップを引き上げる必要が生じるでしょう。（The Block）