フランクリン・テンプルトン、トークン化されたマネーマーケットファンドをイーサリアムに拡大

フランクリン・テンプルトンは、FOBXXトークン化された政府証券マネーマーケットファンドの取引をイーサリアムブロックチェーンに拡大しました。BENJIトークンで表されるフランクリン・オンチェーン米国政府マネーファンド（FOBXX）は、2021年に公開ブロックチェーンを使用して取引と所有権の追跡を行う最初のマネーマーケットファンドとして立ち上げられました。

この動きは、フランクリン・テンプルトンが今年、ファンドをサポートするために新しいブロックチェーンを追加したことに続くもので、最近ではAptosブロックチェーンが追加されました。

フランクリン・テンプルトンによれば、ファンドは「総資産の少なくとも99.5%を米国政府証券、現金、および米国政府証券または現金で完全に担保された再購入契約に投資しています。」

rwa.xyzの最近のデータによると、トークン化された国債は過去7日間で約2%上昇しました。Dune Analyticsによれば、トークン化された政府証券の運用資産総額（AUM）は現在23億2900万ドルに達しています。これらの中で、ブラックロックのUSDインスティテューショナルデジタル流動性ファンド（BUIDL）が5億1347万ドルのAUMと22%の市場シェアでトップに立ち、続いてフランクリン・テンプルトンのFOBXXファンドが4億993万ドルのAUMと17.6%の市場シェアをイーサリアム、アービトラム、アバランチ、ポリゴン、ステラで持っています。

ブラックロックのBUIDLファンドもさまざまなブロックチェーンでの存在感を拡大しています。現在、Aptos、OptimismのOPメインネット、ポリゴン、アービトラム、アバランチに展開されています。BUIDLは、セキュリタイズとの協力でイーサリアム上で最初に立ち上げられました。

「実世界の資産トークン化は拡大しており、これらのブロックチェーンが追加されることでBUIDLエコシステムの可能性が高まることに興奮しています。これらの新しいチェーンにより、これまで難しかったことの効率を高めるために基盤技術を活用しようとする投資家が増えるでしょう」と、セキュリタイズのCEO兼共同創設者カルロス・ドミンゴ氏は述べています。

イーサリアムはトークン化された国債発行の主要なブロックチェーンであり、その実世界の資産価値の総額は現在29億6000万ドルに達しています。