著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト

東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。

ポイント

・67,000ドル台から65,000ドル近辺に下に行って来い

・米長期金利上昇を嫌気し日米株下落、予想市場ではトランプ氏のリードが縮小

・米20年債入札無難で長期金利上昇一服

・来週の2・5・7年債入札金額次第では今晩70,000ドル再トライも

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は下に行って来いの展開。

67,000ドル(約1025万円)を割り込むと一時65,000ドル(995万円)台に値を下げたが、今朝方67,000ドル台に値を戻している。なお、ドル円が151円近辺から一時153円台に上昇した結果、円建てで見ると若干値を伸ばしている。

BTCは「もしトラ」トレードを背景としたETFフローの復調を受け69,000ドル台に上伸、

7月29日の高値70,000ドルを前に上値を重くすると、米長期金利の急上昇、ドル買いの流れを受け失速、一昨日は67,000ドルを挟んでのもみ合い推移となっていた。

昨日は一昨日のBTC ETFフローが▲79百万ドルと8営業日ぶりにマイナスに転じたこと、また一服していた米長期金利がじりじりと上昇したこともあり、BTCは66,000ドル台に値を下げた。

米市場がオープンすると長期金利上昇を嫌気してハイテク株を中心に米株が失速、加えて予想市場でのトランプ氏のリードが一時的に30ポイント付近から23ポイント台に急落すると、BTCは66,000ドルを割り込み、65,000ドル近辺まで値を下げた。

注目の米20年債入札は無難な結果となり長期金利の上昇が一服、米株が切り返すとBTCも反発。

朝方に司法省が激戦州でEマスク氏が署名に協力した有権者に抽選で1日1百万ドル配るとしたことが違法の可能性がある警告され、また予想市場でのリードが22ポイントに縮小したこともあり67,000ドル手前で上値を押さえられたが、テスラ社の第3四半期決算が良好で保有BTCを売却していなかったことが判明、リスクオンの流れでBTCは67,000ドル台に値を戻している。

本日のBTC相場

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