著者  長谷川友哉(はせがわゆうや) ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

4日のビットコイン(BTC)円は838.3万円で寄り付くと、前日の米製造業購買担当者景気指数(PMI)下振れを受けた米国の景気後退懸念再燃がアジアの株式市場にも波及するなか、売り優勢で取引が始まり、東京時間に820万円周辺まで水準を下げた。その後、米時間序盤に発表された7月のJOLTs求人件数が予想を下回ると、相場は812.5万円まで下落するも、①スイス大手銀行ZKBがBTCとETHの取引を開始したことや、②米アトランタ連銀ボスティック総裁が利下げを急ぐべきと発言したこと、③また、予想市場でトランプ氏の支持率が上昇したことなどを受け、BTC円は反発し、相場は東京時間の下げ幅を解消、終値は832.9万円となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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