LINEとカカオ、新チェーン「Kaia」のメインネット公開
アジアの2大メッセンジャーアプリであるLINEとカカオは28日、新たなレイヤー1ブロックチェーン「Kaia」のメインネットを 公開した。
同チェーンは、LINEが開発したFinschia(フィンシア)とカカオが開発したKlaytn(クレイ)が合併して立ち上がったブロックチェーンだ。
ユーザーは高速かつ低コストで取引が可能で、メッセンジャーアプリからWeb3.0アプリケーションへのアクセスが容易になることを目指しているという。
メインネット上には、すでに8500万ドル(約120億円)以上の資金が 集まっている。
テレグラム風のアプリ構築を支援
Kaiaは、開発者がLINEアプリ上にミニ分散型アプリケーション(dApps)の作成が可能になる「NEXT WEBソフトウェア開発キット(SDK)」を提供する。
これにより、「テレグラム風のネイティブアプリ統合」を実現するという。
テレグラムは、月間ユーザー数が約10億人を誇る大手メッセンジャーアプリだ。
近年、テレグラムからThe Open Network(TON)上に立ち上げられたアプリ(ゲームや金融)へのアクセスが容易になっており、ユーザー数や入金額が急速な成長を見せている。
関連: テレグラム、ゲーム利用者が年初から20倍に|TONが成長支援
Kaiaにおいても、LINEとカカオを合わせて2億5000万人といわれるユーザーへ、Web3.0アプリケーションの利用を促進することを目的としている。
開発者支援プログラムも実施
また、メインネットの立ち上げに際し、開発者支援プログラム「Kaia Wave」も開始する。
「NEXT WEB SDK」を使用してアプリ開発を行うチームは、チームごとに120万ドル(約1億7000万円)相当の支援(マーケティング、技術、ビジネスサポートなど)を受けることができる。
さらに、将来の 暗号資産(仮想通貨) の生成イベント(TGE)や流動性サポートも行うという。
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